WordPressでホームページを作成する基本的な流れとポイント

「自社のホームページを作りたいけど、何から手をつければいいか分からない」 「WordPressが良いと聞くけれど、専門知識がないと難しいのでは?」

今、そんなお悩みをお持ちではありませんか?

ご安心ください。この記事は、専門的な知識がなくても、誰でも本格的なホームページをWordPressで作成できるよう、基本的な流れからプロが実践する重要ポイントまでを、6つのステップに凝縮した完全ガイドです。

サーバー契約といった準備段階から、デザインの決定、コンテンツの作成、そして公開後の運用・セキュリティ対策に至るまで、各ステップで「何を」「なぜ」「どのように」行うのかを、初心者の方にはこの上なく分かりやすく、すでに知識をお持ちの方にはさらに深い理解が得られるように解説しています。

この記事を最後まで読めば、ホームページ作成の全体像が明確になり、自信を持って第一歩を踏み出せるはずです。 さあ、一緒にあなたのビジネスを加速させるWebサイト作りを始めましょう!

なぜWordPress?プロが選ぶ5つの理由とホームページ作成の全体像

WordPress(ワードプレス)と聞くと「ブログを作るものでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それはほんの一面に過ぎません。現在のWordPressは、個人ブログから大企業の公式サイト、ECサイトまで、あらゆる種類のWebサイトを構築できる高機能な**CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)**です。CMSとは、専門知識がなくてもWebサイトのコンテンツ(文章や画像)を管理・更新できる仕組みのこと。

この記事では、そんなWordPressを使ってホームページを作成するための「全体像」を、具体的なステップに沿って解説します。まずは、なぜ世界中の人がWordPressを選ぶのか、その魅力から見ていきましょう。

世界No.1シェアの信頼性

WordPressは、全世界のWebサイトの 43%以上 で使用されており、CMSの中では 63%以上 という圧倒的なシェアを誇ります(※2025年時点 W3Techs調べ)。

  • 初心者にとってのメリット: 利用者が多いということは、それだけ情報が多いということ。「やりたいこと」や「困ったこと」を検索すれば、日本語の解説記事や動画がすぐに見つかります。これは、学習を進める上で非常に大きな安心材料です。
  • 詳しい人にとっての視点: この圧倒的なシェアは、WordPressを取り巻く巨大な「エコシステム(経済圏)」を形成しています。豊富なテーマやプラグイン、優秀な開発者が集まるコミュニティが存在するため、技術的な問題解決が早く、常に進化し続けているのが強みです。

初心者でも安心の操作性

WordPressの管理画面は非常に直感的です。一度基本的な使い方を覚えれば、Microsoft Wordや一般的なブログサービスのような感覚で、ページの追加や文章の更新ができます。

  • 初心者にとってのメリット: HTMLやCSSといった専門的なコードを知らなくても、見たまま編集できる**ブロックエディタ(Gutenberg)**が標準搭載されています。見出し、段落、画像、ボタンなどを「ブロック」として積み重ねていくだけで、プロが作ったような見栄えのページを作成可能です。
  • 詳しい人にとっての視点: ブロックエディタは、再利用ブロックやブロックパターンといった機能でコンテンツ制作を効率化できます。また、Reactベースで開発されており、オリジナルのカスタムブロックを作成することで、クライアントに合わせた独自の編集画面を提供できるなど、開発者にとっても柔軟性が高いエディタです。

SEOに強く集客しやすい構造

SEO(検索エンジン最適化)とは、Googleなどの検索結果で自社のサイトを上位に表示させるための対策です。WordPressは、その基本構造がSEOに非常に有利に作られています。

  • 初心者にとってのメリット: 難しいことを意識しなくても、WordPressの標準機能を使っているだけで、Googleが内容を理解しやすいサイト構造になります。さらに後述するSEOプラグインを導入すれば、簡単な設定でより強力なSEO対策が可能です。
  • 詳しい人にとっての視点: WordPressが出力するHTMLはクローラビリティが高く、パーマリンク(URL)構造の柔軟な設定、titleタグやメタディスクリプションの管理のしやすさなど、テクニカルSEOの土台がしっかりしています。headセクションの出力はフックで制御しやすく、構造化データの実装などもプラグインやテーマのカスタマイズで容易に行えます。

無限に広がるデザインと機能の拡張性

WordPressの最大の魅力の一つが、この拡張性です。

  • デザイン(テーマ): 「テーマ」と呼ばれるデザインテンプレートを着せ替えるだけで、サイト全体のデザインを一瞬で変更できます。無料のテーマでも高品質なものが多く、有料テーマならさらにデザイン性や機能性が高いものが手に入ります。
  • 機能(プラグイン): 「プラグイン」という拡張機能を追加することで、お問い合わせフォーム、ECサイト機能、イベント予約システムなど、ありとあらゆる機能を追加できます。スマートフォンのアプリを追加する感覚で、サイトをパワーアップさせることが可能です。

Web制作のプロも愛用する本格派

初心者向けでありながら、Web制作のプロフェッショナルがクライアントワークの現場で採用するのもWordPressです。

  • 初心者にとってのメリット: これは、WordPressで作るサイトが「お遊び」ではなく、ビジネスの現場で通用する本格的なものであることの証明です。学び始めの段階から、プロと同じツールを使えるのは大きなメリットと言えるでしょう。
  • 詳しい人にとっての視点: カスタム投稿タイプやカスタムフィールド(Advanced Custom Fieldsなど)を活用すれば、不動産物件や商品情報のような定型的なコンテンツを効率的に管理・表示する、動的なWebサイトを自由に構築できます。クライアントにとっても更新しやすく、開発者にとっても保守・運用がしやすい点が、プロに選ばれる理由です。

【STEP1】ホームページ公開の土台作り!サーバーとドメインを準備しよう

WordPressでホームページを作ることは、よく「家づくり」に例えられます。このステップでは、その家を建てるための「土地」と「住所」を準備します。

  • サーバー(土地): 作成したホームページのデータ(文章、画像など)を保管しておく場所。
  • ドメイン(住所): そのホームページにアクセスするためのインターネット上の住所(例: example.com)。

これらは基本的に有料ですが、ホームページを本格的に運営するためには必須の投資です。

レンタルサーバーとは?失敗しない比較ポイント

自分でサーバーを構築・管理するのは専門知識が必要で大変なため、通常は「レンタルサーバー」を契約します。これは、サーバー会社のサーバーの一部をレンタルするサービスです。

  • 初心者向けの選び方: 以下の3点を重視しましょう。
    1. 表示速度: サイトの表示が速いと、訪問者の満足度もSEO評価も上がります。近年は「ConoHa WING」や「エックスサーバー」などが高速で人気です。
    2. WordPress簡単インストール機能: サーバーの管理画面から数クリックでWordPressをインストールできる機能。これがあれば、面倒な手作業は一切不要です。
    3. サポート体制: 電話やチャットでのサポートが充実していると、困ったときに安心です。
  • 詳しい人向けの視点: スペック(CPU、メモリ)、ストレージが高速なSSDかNVMeか、Webサーバーソフトウェア(Apache, Nginx, LiteSpeed)、PHPの最新バージョンへの対応、HTTP/3への対応状況などを確認しましょう。開発用途であれば、ステージング環境やSSH接続、WP-CLIが利用できるかも重要な比較ポイントです。

独自ドメインの重要性と覚えやすい名前の付け方

ドメインは、あなたのサイトの「顔」となるものです。無料のブログサービスのように、他社のドメイン(例: example.hatenablog.com)を間借りするのではなく、自分だけの「独自ドメイン」を取得しましょう。

  • 初心者向けのポイント:
    • 信頼性: 独自ドメインは、ビジネスの信頼性を高めます。
    • 永続性: サーバー会社を引っ越しても、同じドメインを使い続けられます。
    • 覚えやすさ: 会社名やサービス名を含んだ、短く、シンプルで、覚えやすい名前にするのが鉄則です。
  • 詳しい人向けの視点: トップレベルドメイン(TLD)は、.com(商業組織)や.jp(日本)が一般的ですが、.co.jp(日本で登記した企業のみ)は信頼性がさらに高まります。ドメイン取得時には、個人情報を保護する「Whois情報公開代行」が無料で利用できるサービスを選びましょう。

常時SSL化は必須!セキュリティとSEO効果を解説

SSL化とは、サイトの通信を暗号化することです。URLが http:// から https:// に変わり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。

  • 初心者にとってのメリット:
    1. セキュリティ向上: 訪問者がお問い合わせフォームなどに入力した個人情報が、第三者に盗み見られるのを防ぎます。
    2. 信頼性向上: 鍵マークがあることで、訪問者に安心感を与えられます。
    3. SEO効果: GoogleがSSL化を推奨しており、検索順位にもプラスの影響があります。
  • 詳しい人にとっての視点: 現在のレンタルサーバーでは、無料のSSL証明書「Let’s Encrypt」がボタン一つで簡単に設定できます。設定後は、WordPressの一般設定でサイトアドレスを https:// に変更し、混合コンテンツ(Mixed Content)が発生していないか確認が必要です。.htaccess でhttpからhttpsへリダイレクト設定も確実に行いましょう。

【STEP2】WordPressを簡単インストール!最初にやるべき必須の初期設定

サーバーとドメインの準備ができたら、いよいよ土地(サーバー)にWordPressという家(プログラム)の基礎を建てていきます。ここでの初期設定は、後々のサイト運営をスムーズにし、セキュリティを高めるための重要な工程です。

初心者でも安心!数クリックで完了するクイックインストール

かつては手動でのインストールが主流でしたが、今はレンタルサーバーの「WordPress簡単インストール」機能を使うのが一般的です。

  • 手順の概要:
    1. レンタルサーバーの管理パネルにログインします。
    2. 「WordPress簡単インストール」などのメニューを選択します。
    3. インストールしたいドメインを選びます。
    4. サイト名、ユーザー名、パスワード、メールアドレスなどを入力します。
    5. 「インストール」ボタンをクリックすれば、数分で完了です。
  • 詳しい人にとっての視点: この機能は、データベースの作成、ユーザーの割り当て、wp-config.phpの自動生成、コアファイルの設置までを自動で行ってくれます。手動インストールはWordPressの仕組みを深く理解するのに役立ちますが、通常はクイックインストールで問題ありません。

サイトの顔!タイトルとキャッチフレーズを決めよう

インストール直後のWordPressには、仮のタイトルとキャッチフレーズが設定されています。これを自分のサイトのものに変更しましょう。

  • 設定方法: WordPress管理画面の左メニューから 設定一般 をクリックします。
    • サイトのタイトル: 会社名やサイト名を入力します。(例: 株式会社〇〇)
    • キャッチフレーズ: サイトの内容を簡潔に説明するフレーズを入力します。(例: 大阪のWeb制作会社|集客できるホームページ作成)
  • 詳しい人にとっての視点: ここで設定した内容は、テーマの bloginfo('name')bloginfo('description') といったテンプレートタグで呼び出され、多くのテーマで title タグや h1 タグに出力されます。SEOの観点からも非常に重要な要素です。

SEOに効果絶大!最適なパーマリンク(URL)設定とは?

パーマリンクとは、各ページのURL構造のことです。初期設定のままだと意味のない文字列(例: ?p=123)になっており、SEOに不利で、ユーザーにも分かりにくいです。

  • 推奨設定: 管理画面の 設定パーマリンク設定 を開き、「投稿名」 を選択して保存します。これにより、URLが投稿のタイトル(を英訳・ローマ字にしたもの)になり、URLを見るだけでページ内容が推測できるようになります。
    • 変更前: https://example.com/?p=123
    • 変更後: https://example.com/sample-post/
  • 詳しい人にとっての視点: この設定は、サーバーのルートディレクトリにある .htaccess ファイルを書き換えることで実現されます。/%postname%/ はシンプルで最も推奨される構造ですが、大規模なニュースサイトなどでは /%category%/%postname%/ のようなカスタム構造も使われます。ただし、構造が複雑になるとパフォーマンスに若干影響する場合があるため注意が必要です。

セキュリティの第一歩!ログインURLを変更する方法

WordPressのログイン画面の初期URLは ドメイン/wp-login.php です。このURLは世界共通のため、悪意のあるボットなどから総当たり攻撃(ブルートフォースアタック)を受けやすくなります。

  • 対策方法: プラグインを使ってログインURLを推測されにくいものに変更するのが最も簡単で効果的です。
    • おすすめプラグイン: WPS Hide Login
    • このプラグインをインストールして有効化し、設定画面で好きなログインURL(例: my-super-login)を設定するだけです。
  • 詳しい人にとっての視点: プラグインを使わずに .htaccess でログインページにIP制限をかけたり、Basic認証を設定したりする方法もありますが、より高度な知識が必要です。ログイン試行回数を制限するプラグイン(Limit Login Attempts Reloadedなど)と併用することで、セキュリティはさらに強固になります。

【STEP3】第一印象が勝負!デザインテーマでプロ並みのサイトに

家の骨組み(初期設定)ができたので、次はおしゃれな内装や外装を整える「デザイン」の工程です。WordPressでは「テーマ」を切り替えるだけで、サイト全体のデザインを一瞬で変更できます。

無料・有料テーマの違いは?あなたに合ったテーマの選び方

テーマは世界中の開発者が作成しており、数千種類以上の中から選べます。

  • 無料テーマ:
    • メリット: コストがかからない。公式ディレクトリに登録されているものは品質が保証されている。
    • デメリット: カスタマイズの自由度が低い場合がある。サポートがないことが多い。
    • おすすめ: Cocoon(日本製の高機能無料テーマ)、Lightning(ビジネスサイト向け)
  • 有料テーマ:
    • メリット: デザイン性が高い。カスタマイズ機能が豊富。マニュアルやサポートが充実。
    • デメリット: 1万円〜3万円程度のコストがかかる。
    • おすすめ: SWELLTHE THORなど、国内で人気のテーマは日本語の情報も多く安心です。
  • 詳しい人向けの視点: テーマ選びでは、デザインだけでなく、表示速度(軽量さ)、更新頻度、ブロックエディタへの完全対応度、構造化データの実装状況なども確認しましょう。自前で大きくカスタマイズするなら、シンプルでフックが豊富なテーマ(GeneratePress, Astraなど)がベースとして使いやすいです。

デザインを瞬時に切り替え!テーマのインストールと有効化

気に入ったテーマを見つけたら、自分のサイトにインストールして適用(有効化)します。

  • 手順:
    1. 管理画面の 外観テーマ をクリック。
    2. 新規追加 ボタンを押し、公式ディレクトリのテーマを探すか、購入したテーマのzipファイルをアップロードします。
    3. インストール後、有効化 ボタンをクリックすれば、サイトのデザインがそのテーマに切り替わります。

ロゴやサイトカラーを自由自在に!カスタマイザーの基本操作

テーマを有効化したら、次は自分のサイトに合わせて細部を調整します。多くのテーマでは カスタマイザー という機能で、プレビューを見ながら直感的に設定ができます。

  • 設定できることの例:
    • サイトのロゴやファビコン(ブラウザのタブに表示されるアイコン)の設定
    • サイト全体のキーカラーやフォントの変更
    • ヘッダーやフッターのレイアウト調整
  • 操作方法: 管理画面の 外観カスタマイズ からアクセスできます。左側に設定項目、右側にリアルタイムのプレビューが表示されます。

【応用】カスタマイズを安全に行う「子テーマ」のすすめ

テーマのファイルを直接編集(CSSの追加やPHPの変更など)すると、そのテーマがバージョンアップした際に、カスタマイズした内容がすべて上書きされて消えてしまいます。これを防ぐのが「子テーマ」という仕組みです。

  • 初心者向けの説明: 親テーマ(元のテーマ)の「身代わり」となるファイルを用意し、変更したい部分だけを子テーマに記述します。こうすれば、親テーマがアップデートされても、自分のカスタマイズ内容は安全に保たれます。
  • 詳しい人にとっての視点: 子テーマは、親テーマの機能やスタイルを継承しつつ、独自の style.cssfunctions.php を持つことができます。これにより、元のテーマファイルを汚すことなく、安全かつ効率的にカスタマイズが可能です。本格的なサイト運営やクライアントワークでは、子テーマの利用は必須と言えます。

【STEP4】サイトの骨格を作る!必須ページと記事の作成方法

デザインが整ったら、いよいよサイトの「中身」となるコンテンツを作成していきます。WordPressにはコンテンツの種類として、主に「固定ページ」と「投稿」の2つがあります。

「固定ページ」と「投稿」はどう違う?効果的な使い分け

この2つの違いを理解することが、整理されたサイト構造を作る第一歩です。

  • 固定ページ (Page):
    • 用途: 会社概要、サービス案内、お問い合わせ、プライバシーポリシーなど、一度作成したらあまり更新しない、時系列に関係のない独立した情報。
    • 特徴: カテゴリやタグで分類されず、親子関係(階層構造)を作ることができる。
  • 投稿 (Post):
    • 用途: お知らせ、ブログ記事、実績紹介など、時系列で追加していく情報。
    • 特徴: 公開日時順に並び、カテゴリやタグで分類することができる。

これだけは作ろう!必須の固定ページ(トップ、会社概要、お問い合わせ等)

どんなホームページでも、訪問者の信頼を得るために最低限必要となるページがあります。まずは以下の固定ページを作成しましょう。

  • トップページ: サイトの顔。訪問者が最初に目にする最も重要なページ。
  • 会社概要/プロフィール: 誰が運営しているのかを明確にし、信頼性を高める。
  • 事業/サービス内容: あなたが提供できる価値を分かりやすく伝える。
  • お問い合わせ: 訪問者が連絡を取るための窓口。
  • プライバシーポリシー: 個人情報の取り扱い方針を示す、法律上も重要なページ。

ブロックエディタ完全攻略!文章の装飾から画像の挿入まで

現在のWordPressの標準エディタである「ブロックエディタ」は、非常に高機能です。

  • 基本的な使い方: + ボタンを押して、追加したいブロック(見出し、段落、画像、リスト、ボタン、カラムなど)を選択していくだけです。
  • 便利な機能:
    • カラムブロック: ページを2列や3列に分割して、レイアウトを整えられます。
    • カバーブロック: 画像の上に文字を重ねて、アイキャッチ効果の高いデザインが作れます。
    • 再利用ブロック: よく使うブロックの組み合わせ(自己紹介や定型文など)を保存しておき、いつでも呼び出せます。

読まれる記事の書き方!SEOを意識したタイトルと見出しの作り方

ただ文章を書くだけでなく、「読者」と「検索エンジン」の両方に分かりやすい構成を意識することが重要です。

  • タイトル: 記事の内容がひと目で分かり、クリックしたくなるような魅力的なタイトルをつけましょう。狙っているキーワードを含めることも大切です。
  • 見出し: 文章の骨格となるのが見出し(H2, H3, H4…)です。見出しタグを適切に使うことで、読者は内容を把握しやすくなり、検索エンジンも記事の構造を正しく理解できます。

【STEP5】Webサイトを最強に!必須&おすすめプラグイン導入ガイド

プラグインは、WordPressの機能を飛躍的に向上させる魔法の杖です。標準機能だけでは足りない部分を、専門的なプラグインが補ってくれます。ただし、何でも入れれば良いというわけではなく、品質が高く、本当に必要なものだけを厳選することが重要です。

プラグインとは?WordPressをパワーアップさせる仕組み

プラグインは、WordPress本体とは独立したプログラムで、インストールして有効化するだけで特定の機能を追加できます。公式ディレクトリだけでも6万種類以上が存在し、そのほとんどが無料で利用できます。

これだけは必須!セキュリティ・SEO・高速化のおすすめプラグイン7選

どのサイトでも共通して導入を推奨する、鉄板のプラグインを紹介します。

  1. SEO: All in One SEO Pack または Yoast SEO
    • 各ページのSEO設定(タイトル、ディスクリプション)を細かく管理できます。XMLサイトマップの自動生成機能も重要です。
  2. セキュリティ: WPS Hide Login
    • STEP2で紹介した、ログインURLを変更するプラグイン。
  3. スパム対策: Akismet Anti-Spam
    • コメント欄へのスパムを自動でブロックします。WordPressに初期インストールされています。
  4. お問い合わせフォーム: Contact Form 7
    • 日本で最も利用されているフォームプラグイン。柔軟なカスタマイズが可能です。
  5. バックアップ: UpdraftPlus
    • サイトのデータ(ファイル、データベース)を定期的に自動でバックアップできます。
  6. キャッシュ(高速化): WP Super Cache または LiteSpeed Cache
    • 一度表示したページを保存(キャッシュ)しておき、次回の表示を高速化します。サーバー環境に合ったものを選びましょう。
  7. 画像圧縮: EWWW Image Optimizer
    • アップロードする画像を自動で圧縮し、ページの表示速度を改善します。

お問い合わせフォームを設置しよう(Contact Form 7)

Contact Form 7 は、ショートコードを固定ページに貼り付けるだけで簡単にお問い合わせフォームを設置できるプラグインです。

  • 導入手順:
    1. プラグインをインストール・有効化します。
    2. 管理画面に お問い合わせ メニューが追加されるので、フォームの編集画面を開きます。
    3. 項目(名前、メールアドレス、題名、メッセージ本文など)を設定します。
    4. 表示されたショートコード(例: [contact-form-7 id="1234" title="コンタクトフォーム 1"])をコピーします。
    5. 「お問い合わせ」の固定ページに、そのショートコードを貼り付ければ完了です。

プラグインの注意点!入れすぎがサイトを重くする?

プラグインは便利ですが、無闇に増やすと以下のようなリスクがあります。

  • サイトの表示速度低下: プラグインによっては、多くのCSSやJavaScriptファイルを読み込み、サイトを重くする原因になります。
  • プラグイン同士の競合: プラグイン同士が干渉し合い、サイトが正常に動作しなくなることがあります。
  • セキュリティリスク: 長期間更新されていないプラグインは、脆弱性を突かれて攻撃の標的になる可能性があります。

目安として、プラグインの数は10〜15個程度に抑えるのが理想です。


【最終STEP】公開後が本番!サイトを育て、守るための運用術

ホームページは作って終わりではありません。むしろ、公開してからが本当のスタートです。価値ある情報を提供し続け、サイトを安全に保つための「運用」が、ビジネスの成果を大きく左右します。

検索エンジンに好かれるサイト作り!基本的なSEO内部対策

プラグイン任せにするだけでなく、日々のコンテンツ作成で意識すべき基本的なSEO対策があります。

  • キーワード選定: ユーザーがどんな言葉で検索するかを考え、各ページで狙うキーワードを決めましょう。
  • 適切な見出し構造: H1タグはページに1つだけにし、H2H3と階層を正しく使いましょう。
  • 内部リンク: 関連する記事やページ同士をリンクで繋ぐことで、ユーザーの回遊性を高め、SEO評価も向上します。
  • 画像のalt属性: 画像が表示されなかった場合に代わりに表示されるテキスト(alt属性)を必ず設定しましょう。画像の内容を検索エンジンに伝える重要な役割があります。

Googleアナリティクスとサーチコンソールの連携でアクセスを分析

これらはGoogleが無料で提供する、サイト運用の必須ツールです。

  • Googleアナリティクス:
    • 役割: サイトに「訪れた後」のユーザーの行動を分析します。
    • 分かること: アクセス数、滞在時間、どのページが人気か、どんな経路で来たか、など。
  • Googleサーチコンソール:
    • 役割: サイトに「訪れる前」の、検索エンジンとの関係性を分析します。
    • 分かること: どんなキーワードで検索されて表示されたか、検索順位、クリック率、技術的な問題(インデックスエラーなど)の有無。

この2つを連携させることで、サイトの現状を正確に把握し、改善策を立てることができます。

不正アクセスからサイトを守る!今すぐできるセキュリティ対策

WordPressはシェアが高い分、攻撃の標的にもなりやすいです。基本的な対策を徹底しましょう。

  • WordPress本体・テーマ・プラグインの定期的なアップデート: 脆弱性を修正した最新版を保つことが最も重要です。
  • 強力なパスワードの使用: 推測されにくい、複雑なパスワードを設定しましょう。
  • ユーザー名の工夫: admin のような安易なユーザー名は避けます。
  • ログインURLの変更: STEP2で解説した通りです。
  • セキュリティプラグインの導入: Wordfence Security などは、不正アクセスを検知・防御する機能があります。

もしもの時に備える!バックアップはサイトの生命線

どれだけ対策しても、サーバーの障害や操作ミス、ハッキングなどでサイトのデータが消えてしまうリスクはゼロではありません。定期的なバックアップは、サイト運営における「保険」です。

  • バックアップ方法:
    • プラグインを利用: UpdraftPlus などのプラグインで、Google DriveやDropboxなどの外部ストレージに自動でバックアップを保存するのが最も手軽で確実です。
    • レンタルサーバーの機能: 多くのレンタルサーバーには、自動バックアップ機能が標準で付いています。復元方法などを事前に確認しておきましょう。

最低でも週に1回は自動でバックアップが取れるように設定しておけば、万が一の事態が起きてもすぐにサイトを復旧できます。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。 WordPressによるホームページ作成の、準備から公開後の運用までの一連の流れを解説しました。

もう一度、全体のステップを振り返ってみましょう。

  1. 【準備】: サーバーとドメインという「土地」と「住所」を用意する。
  2. 【インストールと初期設定】: WordPressという「家」の基礎を建て、安全な状態に整える。
  3. 【デザイン】: テーマを使って「内装・外装」をプロ並みに仕上げる。
  4. 【コンテンツ作成】: 「固定ページ」と「投稿」でサイトの骨格と中身を作る。
  5. 【機能拡張】: プラグインで必要な「設備」を追加してサイトを強化する。
  6. 【運用】: 公開後も分析・改善・保守を行い、サイトを「育てて守る」。

たくさんのステップがあり大変に感じるかもしれませんが、一つひとつは決して難しい作業ではありません。この記事をブックマークして、ご自身のペースで一歩ずつ進めてみてください。

最後に、最も重要なことを繰り返します。ホームページは**「作って終わり」ではなく、「公開してからが本当のスタート」です。日々の情報発信や分析・改善はもちろん、今回ご紹介した「セキュリティ対策」と「定期的なバックアップ」**は、あなたの大切な資産であるホームページを守るために、必ず実践してください。

WordPressは、学べば学ぶほど応えてくれる、非常に奥深く強力なツールです。 この記事が、あなたのビジネスの成功に向けた、力強い第一歩となることを心から願っています。


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